奈良の都の妖しい話
「私は……いつか、東宮の位を廃させるかめ知れぬ…。」

「…そのお話は…本当でしたのね…。」

「やはり知っていたか…妃…私は…廃された後…………出家するつもりだ…。」

「!」

「私が出家したら、そなたは自由にして良い…。」

「そんな…。」

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