奈良の都の妖しい話
「……どこに…行ったんだ…?」

「見間違いじゃないか?」

「いや…そんな…筈は………チッ。」

「白華?」

「妓楼に行く。」

「はあ!?…お前、こんな明るいうちに…いやそれ以前に…。」

「わかってる。…行くぞ。」

「おい、白華!」

黒矢は何故か襟を掴まれ、白華に引きずられていった。
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