奈良の都の妖しい話
「……頭痛ぇ…。」

「飲みすぎだ。」

「お前も同じくらい飲んだだろ?」

「…まあな…。……ん?」

「どうし……。桃泉…。」

「白華…?何故?」

「桃泉、お前を探してたんだ!」

そう言って白華は桃泉に駆け寄ろうとしたが…

バシッ!

「桃泉…?」

白華は彼女から平手打ちをくらってしまった。

「何よ……今さら……ずっと私を避けてたくせに…!」

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