奈良の都の妖しい話
桃泉は踵を返し、その場を去ろうとした。

「待て!」

白華は桃泉の袖を捕らえ、引き寄せた。

「離して!」

「……。」

「聞こえないの!?」

「…桃泉…すまなかった…。」

白華はそういうと、桃泉をこちらに向かせ、唇を重ねた。

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