奈良の都の妖しい話
「…二人とも…そろそろ良いか…?」

「あ…すまない、黒矢。」

「今日は桃泉のところに厄介になることになった。」

「そうか。……邪魔者は他に行こうか?」

「良いわよ、黒矢も一緒に。」

「…ありがとな。」

「…さ、春とはいえ、まだ寒いし早く行こ。」

「ああ。」

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