奈良の都の妖しい話

伝わる思い

ちょうどその頃。

「綺麗…見事な桃の花ね。…そういえば毎年黒矢と近くの桃の花をこっそり見に行ったっけ…………また……一緒に見れるかな…。…願はくは…」

願はくは再び望む春の日に
君の隣で桃花愛でたし


(黒矢…。)

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