奈良の都の妖しい話
「……私達のところに…こない…?」
「……行きます。」
「今度こそ戻ってこれないかもしれないわよ。」
「…それでも…私は今度こそ黒矢と幸せになりたい。」
「………わかったわ。…早いけど、今夜迎えに来るわ。」
「ええ。」
「じゃあ。」
藍鈴が去ると、美羽子は小さな紙に何か書き付け、文机の上に畳んで置いた。
「……行きます。」
「今度こそ戻ってこれないかもしれないわよ。」
「…それでも…私は今度こそ黒矢と幸せになりたい。」
「………わかったわ。…早いけど、今夜迎えに来るわ。」
「ええ。」
「じゃあ。」
藍鈴が去ると、美羽子は小さな紙に何か書き付け、文机の上に畳んで置いた。