奈良の都の妖しい話
「…用意は良い?」

「ええ。」

その返事を聞くと、藍鈴は大きな鳥に変化した。

「乗って。」

美羽子を乗せた藍鈴は藍色の翼を羽ばたかせ、華麗に飛んでいった。

(さようなら……今まで出会った全ての人よ…そして…ありがとう…。)

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