奈良の都の妖しい話
「弟です。」

紺糸という…どうみても可憐な美女にしかみえない男性は満面の笑みを向けた。

「………え、えと…じゃあ…白華と……紫遙の…父上で…俺の叔父上…?」

「そうよ。」

「よろしくね、黒矢。」

(…紫遙のあの格好は…この人の影響か…)

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