奈良の都の妖しい話
翌朝、互いの温もりを感じながら二人は目覚めた。

「ん……あ…。」

「……。」

流石に気恥ずかしく、直ぐ同時に背を背けてしまったが。

(…俺は…とうとう姫と……。……なんだろう…この感情は……幸せだけではなくて…なんというか……。)

(私…黒矢と……。……小さい頃から一緒だったからな……。なんか、ちょっと恥ずかしいかも……。でも…幸せ…。黒矢の胸、暖かかったな…。)

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