奈良の都の妖しい話
「…紺糸、紫遙が…人になったわ…。」
「!!…やはり…。」
「…うかつだったわ。確かに、人になれば今回のことでは死なないけど…。」
「紫遙が人になったならば…私と紫遙の縁は切れてしまった…。私が、もっと早く紫遙達の所に来ていたら…!」
「…仕方がないわよ…貴方は、五年前まで封印されていたのだから…。」
「でもっ…たとえ私が死んでも、紫遙を止めることが出来ていたら…。あれは愚息だけど…大切な春蘭との子なのに…。」
「…紺糸…。」
「姉様も…わかるでしょう?…今は亡き愛する人が死を恐れずに遺してくれた自分への想いの証…それが何より大切だということを…。」
「!!…やはり…。」
「…うかつだったわ。確かに、人になれば今回のことでは死なないけど…。」
「紫遙が人になったならば…私と紫遙の縁は切れてしまった…。私が、もっと早く紫遙達の所に来ていたら…!」
「…仕方がないわよ…貴方は、五年前まで封印されていたのだから…。」
「でもっ…たとえ私が死んでも、紫遙を止めることが出来ていたら…。あれは愚息だけど…大切な春蘭との子なのに…。」
「…紺糸…。」
「姉様も…わかるでしょう?…今は亡き愛する人が死を恐れずに遺してくれた自分への想いの証…それが何より大切だということを…。」