奈良の都の妖しい話
「ええ。…勿論、解るわ。」

「…一目、見たかった。…紫遙の成長した姿を…。」

「…貴方に似ていたわよ。」

「そ…う…。…私、唐に行くわ。…せめて白華に会いに行く。」

「…わかったわ。…今までありがとう、紺糸。」

「こちらこそ…。」

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