奈良の都の妖しい話
「…ええ…。…何だか、夢みたい。でも…夢じゃないのよね…。」

「…俺は…この世で二番目に幸せ者です…。」

「二番?」

「一番幸せになるのは…姫、貴女ですから。」

「…黒矢ったら。」

二人は微笑み合い、口付けを交わした。

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