奈良の都の妖しい話
「…もう、暗くなってきたわね…風も冷たい…春なのに…。」

「春は…暖かいだけではないですから…。」

「そうね…。そろそろ帰る?」

「そうしましょう。」

二人は桃の木を後にした。

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