奈良の都の妖しい話
「…私…嫌じゃないんだけど…やっぱり…怖い…。」

「……俺も…不安な気持ちがないといえば嘘になる…。……でも、俺を信じてくれ。」

「……。」

桃泉は黙って身体の力を抜き、彼に答えた。

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