奈良の都の妖しい話
ぼんやりしながら美羽子が歩いていると、前方から誰かの話し声が聞こえた。
「…ああ。そういうことで頼んだぞ。」
「承知しました。禄山殿。」
(…禄山って…貴妃様の養子の大男?…どうして…?)
「…ああ。そういうことで頼んだぞ。」
「承知しました。禄山殿。」
(…禄山って…貴妃様の養子の大男?…どうして…?)