奈良の都の妖しい話
数日後…

「美羽子…」

「!…あなた…?…まさかね…こんなところにいるわけ…」

「美羽子、縁の下だ。」

「え?」

美羽子が縁の下を覗くと、狼姿の黒矢が狭そうに伏せていた。

「あなた!」

「よいしょっと…今すぐここを出るぞ。」

「わかったわ…。」

< 258 / 291 >

この作品をシェア

pagetop