奈良の都の妖しい話
美羽子が桃泉の背に乗ると、桃泉は素早く駆け出した。

そのまま、人気のない森へ入っていく。

「ここなら大丈夫かしら…。」

「あ、あの桃泉殿…体は大丈…」

「これくらい、なんてこと。」

「そう…あの…黒矢は……どうなるの…!?」

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