奈良の都の妖しい話

今天に祈るのは…

美羽子と白華が黒矢を見つけたのは、最後に見た日から二日後だった。

「!…黒矢…。」

「!え…まさか、この崖の下に?」

「ああ…ちょっと待って…って、姫!?」

美羽子は白華が言い終わる前に、崖を降りはじめていた。

「…相変わらず、無茶な…。」

呆れつつも白華は変化し、崖下に降りた。
< 278 / 291 >

この作品をシェア

pagetop