奈良の都の妖しい話
それから藍鈴も呼び三人で代わる代わる黒矢の看病をした。

が、数日経っても黒矢が目を覚ます気配はなかった。

そればかりか、次第に彼の脈は弱々しくなっていく。

(もう……駄目なの…?嫌…!黒矢、私を置いて逝かないで!)

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