奈良の都の妖しい話
「…姫。」

ある日の夜、藍鈴が美羽子に声をかけた。

「貴女…黒矢を助ける為なら……何でも出来る?」

「方法があるの!?…それならば勿論…!」

「…良かったわ…。実は、一つだけ。…とある場所に連れて行くの。」

「とある場所…?」
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