奈良の都の妖しい話
願わくは永久に君と…
あれから幾日…否、幾年経っただろうか…

美羽子と黒矢は「永の緑」と呼ばれているこの秘境で慎ましく暮らしていた。

「わっ!綺麗な花…。こんな花があるなんて知らなかったわ。」

「此処は広いからな…まだ行ってないところも沢山有るだろう。」

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