奈良の都の妖しい話
「・・・じゃ、そろそろ私は家に行くわね。」

そう言うと、黒矢の母は青い鳥になって飛び去った。

「・・・綺麗ね、黒矢の母上って。」

「まあ、年よりは若いと思いますけど。」

「・・・いくつ?」

「四百歳です。」

「そ、そうなんだ・・・。」

「あの、気にしないでください、母の言ったことは・・・。」

「うん・・・あのさ、黒矢。」

「はい?」

「・・・私の事、どう思っている?」

「え・・・ど、どうって・・・。」

「異性として、どう思っているの?」

「え・・・っと、その・・・。」

「早く、答えて・・・。」

「お、俺は・・・。」

その時、

メキメキ・・・

「!あ、姫、枝が・・・。」

メキメキメキメキ・・・

「わわっ・・・。」

メキ・・・バキィィっ!!!

「「!!!」」
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