奈良の都の妖しい話

蘇る想い

数日後…ある一室にて…

(どうしよう…また、変化できなくなったら…。)

「紫遙…。」

「…白兄…」

「姫のことは…。」

「わかっている…白兄、せめて黒兄にはまけないように…ね。」

「大丈夫…と言いたいとこだが…俺達半人半妖はだれもこの想いを一生表沙汰にしてはいけない…。」

「え…あっ…!」

「忘れていたのか…しかし黒矢の奴、相当姫に惚れているな…さて、どうしたものか…。」
< 45 / 291 >

この作品をシェア

pagetop