奈良の都の妖しい話
「姫様。」
「何、和音。」
「もう、必要以上に外へ出るのはお止め下さいませ。」
「どうして?」
「貴女様はもう十三。裳着も終えられました。いつ嫁いでもよろしいお方が童のように遊ぶのは恥ずかしい事なのです。」
「あれでも控えてるつもりなのに…わかったわ。」
「それと、もうあまり外へ出ることもありませんでしょうから、黒矢と会うのもお控え下さい。」
「ええ!?黒矢は私の舎人じゃない!」
「もう、姫様にはあまり必要ありませんでしょう。」
「嫌!お願い、黒矢だけは…」
「姫様…」
「私、和歌や琵琶や琴の練習毎日するから!お願い、黒矢だけは…。」
「……仕方のない、姫様ですね。」
「ありがとう!和音!」
「何、和音。」
「もう、必要以上に外へ出るのはお止め下さいませ。」
「どうして?」
「貴女様はもう十三。裳着も終えられました。いつ嫁いでもよろしいお方が童のように遊ぶのは恥ずかしい事なのです。」
「あれでも控えてるつもりなのに…わかったわ。」
「それと、もうあまり外へ出ることもありませんでしょうから、黒矢と会うのもお控え下さい。」
「ええ!?黒矢は私の舎人じゃない!」
「もう、姫様にはあまり必要ありませんでしょう。」
「嫌!お願い、黒矢だけは…」
「姫様…」
「私、和歌や琵琶や琴の練習毎日するから!お願い、黒矢だけは…。」
「……仕方のない、姫様ですね。」
「ありがとう!和音!」