僕だけのアイドル
「おじゃまします」
「今日から、紗耶ちゃんの家なんだから!
気、遣わなくていいよっ」
にこっ、と笑った顔が可愛い。
けど、どっかで見たことあるよーな。
でも初対面だし・・。
「みんなー!紗耶ちゃんだよー!!」
そう叫ばれると、パタパタと足音がした。
「やあ、はじめまして、かな?」
来たのは、優しい栗色をした髪の毛の・・イケメン。
「あ、挨拶してなかった。
僕、須藤幸也!よろしくね♪」
あたしはぺこり、とお辞儀をした。