☆2人の正反対王子様★1#
結衣side
あたしは
こんな俊だからやっぱり好き。
「うん・・・・。
大切な思い出かな・・・・。」
俊は優しい。
あたしを考えてくれてるって
わかるから。
「独占するっていっても現在から未来は
できるけど・・・いま今までの過去は無理だろ?
まず衣が藤田に出会った。
藤田が離れて、傷ついた。
でもそれがなかったら
結衣は強くなれてないかも知んないし
だから俺はそこに恋した。」
涙が止まらなくなった。
正直、今まであたしが
傷ついたのもそれまでの日々も
ムダな気がしてた。
でも俊っていう人に会えたのも
あれが必要だったかもって
思えた。
ムダじゃないんだよ?って
教えてくれた。
「俊・・・グスン//ウゥ・・・・」
俊に泣きついた。
俊はしばらく
抱きしめてくれた後、
あたしを少し放して
優しい優しいキスを
してくれた。
「結衣・・・?
今頃入学式だろうけど
行くか・・・?」
「うん!
今年のあたしの王子様を
取るライバルを拝まないと♪」
俊と笑って
体育館に向かった。
大きな手は
握られたまま・・・・。
ContinueD....