☆2人の正反対王子様★1#
結衣 side
「・・・・・・・高宮俊?//」
その問いかけと同時に
振り返ると
優しい顔をした高宮俊。
「結衣?どうしたんだよ?」
心配そうにのぞき込む高宮。
高宮って優しいヤツだ。
だからこそ....
心配はかけらんない
「なんでも・・・・・ないよ」
そう答えて高宮の腕から
離れていく。
なぜか腕の中は
心地よかった。
でも甘えちゃいけない。
あたしは強い女に・・・・・
「泣いてんぞ?」
「えっ?」
その瞬間、涙腺が緩み、
あふれ出す涙。
だめだって。
泣いちゃだめ。
なのに......
高宮はまるで
心の中を読むように
「泣いていいよ?気が済むまで」
あたしにかかっていた
ストップは破られて
わんわん泣き始めた。
そして泣き疲れた私は
高宮に過去について話すことを
決断した。