☆2人の正反対王子様★1#
――――あれは中学1年・・・。
『和哉くん!やだってば』
『ごめん、早く言わなくって。
でももう決まったから』
外国に行く大好きだった人。
『別れなくっていいじゃん。
遠距離でもいいから!』
『しつこい・・。言ってるだろ?
俺は・・・別れたいんだよ。』
『そっ・・・そんな。』
和哉はあたしと同じ気持ちじゃないの?
『お前みたいなやつ、一番嫌い。』
“お前みたいなやつ、一番嫌い。”
突きつけられた悲しい言葉と
信じたくない現実。
―――――――
それからだった。
あたしはもう恋なんてしない。
傷つくために好きになる?
いつか離れるのに好きになる?
あたしはそんなの無理・・・。
そんなのどうなるかわかんない?
確証ない未来なんかいらない。
そうやって現実から逃げてきた。
でもそれは変われない自分に
言い訳を作ってるだけ。
だからこそ、高校から変わる!
強い女に生まれ変わる。