☆2人の正反対王子様★1#


結衣 side

あたしは和哉くんのクラスに
急いで向かった。



教室の窓から
和哉くんがいるのを確認して
よしっ!!っとドアの前で
気合いを入れた。




勢いよく開いて
きしむ音が辺りに響いた。



「おっ。君、この前の☆」
前、話しかけてきたチャラ男だ。


「神田、、結衣です」

あたしは勇気を持って
話しかけた。


「結衣ちゃんかー☆
俺、林田仁だよ」

仁くんは一見チャラいけど
いい人そうだった。


「仁くんよろしく」
あたしは笑顔で答えた。


みんな歓迎してくれる中、
黒いオーラの人がいた。


――――――・・・・和哉くん。


「なんだよ・・・。」

あたしは強くなった自分を
和哉くんに見せるの。




「和哉くんは・・あたし知らないの?」


「・・あぁ。知らねー」


だったらこれから
仲良くなるしかない!!




「はじめまして。神田結衣です」


和哉くんは
えっ?っという顔をしていた。


「お、おぉ・・・・・。」

でもやっぱり
かっこいい。



でも和哉くんに
金髪にピアスなんか似合わない。




あたしはそれから
好きなもの、嫌いなもの
いろいろ聞いてみた。



ちゃんと向き合って
前の優しかった和哉くんに
なってもらうためにも...。




「和哉くんはさぁ・・・。」
あたしはまた話しかけた


「・・・・うるさい。もうウザイ」



えっ?
でもあたしは負けないよ?
並大抵のことじゃ挫けないから。




「・・・・知ってる♪」

あたし、今の絶対ウザイ。
でも和哉くんは笑いも
うざがりもしないで無表情。





「もう、・・・・帰れ」

冷たい冷酷な目で
冷酷な声で・・・・・。




「明日もくるから・・・。」

あたしは笑顔で答えた。


目の奥に見える
暗い闇・・・・・。



明るくしてみせるよ?
あたしが変われたように
和哉くんも変われるから。
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