☆2人の正反対王子様★1#
目を覚ましたあたし。
いつもより早く起き・・
「・・衣。結衣!!早くしなさい。」
・・・はずだった。
あれ?7時50分?
この時計壊れ・・・
てないよね(笑
「急いでいく!!」
言った通り、急いで
真新しい制服に着替える。
黒っぽくて大人な印象を
与えるブレザー。
でも可愛らしい赤のチェックスカートが
おとなしくまとめている。
いいねー!!
あたし、今かわいいよ!!
っとナルシ発言(笑
中学ではこれでもかってくらい
長かった膝下スカート。
でも今は膝上。
「よしっ!」
スクールバッグを肩に掛け
いざ夢の舞台へ。
階段を下りると
ストレートパーマをかけた髪が
リズムよく上下左右に遊んでいる。
「おはよっ☆」
飛びっきりの笑顔で挨拶。
「キモいわよ?」
はぁー?(怒
腹痛めて生んだ娘に向かって
キモい?
いつもより低い声で
「・・・行ってきます。」
扉を開けてゆっくり青空の日差しを・・・
「結衣!早くいかないと」
奈々の焦る声にあたしも焦る。
それから走って走って
・・・・・・走った。
校門に着いて息を整える。
「はぁ・・。奈々ちょっと休憩しよ?」
と振り向く先に奈々が・・いない。
前を向くとすごい速さで
走っていく奈々。
「待って、待って!!」
鈍臭いあたしが追いつく訳なく
見失った。
もうー。
親友よ、あなたはホントに親友?
ってしゃべってる暇はないんだった、、
入学事前会で聞いたクラスを探して
廊下を走り回る。
あそこの角を曲がったとこだ!
走って曲がると同時に
ドーンッ!!