☆2人の正反対王子様★1#
家まで向かう間も
楽しそうに話す俊。
ごめん、、
ほんとごめん。
あたしも鈍感じゃない。
気持ちにも気づいてるよ?
でもあたしは
・・・・・・・・和哉じゃなきゃ、、
和哉だから好きなの。
だから俊の気持ちには
応えられないよ・・・。
家の前に着く。
「ここ・・・・なんだ。」
今日この位置にくるのは
二回目。
二回とも複雑なんだ。
どうしよ。
「おぅ。じゃまた明日な」
俊は何かを察したかのように
足早に帰って行った。
家に入ると
お母さんがいつものように
「おかえり」
安心できる瞬間。
なのに・・・・今日はどこか不安。
何もすることなく
自分の部屋のベッドに
倒れ込んで眠った。