☆2人の正反対王子様★1#
俊side
あー。
マジでいやだー。
好きな子とは
お近づき出来ねぇし。
あー。
だりぃ、、
俺は寄ってくる女と
遊びまくった。
ただただ香水臭くて
ド派手な女と別れた。
帰り道の途中で
ふと通りの向かい側
住宅街の一角を見ると
愛しい子の姿が。
胸がドキドキしてくる。
話したい。
近くにいたい。
そんな衝動に駆られた俺は
ためらうことなく近づこうとした。
すると俺がみたのは
愛しい子・・・・・・・
そして一緒に歩く
入学式で見た金髪ヤンキー。
見たくねぇ....。
一緒にいることは
わかってんのに・・・・・・。
俺の中にはとてつもない
嫉妬があふれそうになる。
俺が見ていると
そして二人は何かを話して
金髪ヤンキーは去っていった。
今だ!
とばかりに走り寄る俺。
すると
愛しい子・・・・結衣は地面に
しゃがみ込んで涙した。
不謹慎ながらもそんな姿が
愛しいと感じた。
そして、
「結衣?・・・・・・・結衣?」
何度か呼ぶと
静かに顔を起こした。
泣いているためか
目はこれでもかってくらいに
充血している。
「・・・・・・・・高宮?」
そして
結衣は驚いた顔をした。
「お前、なにしてんだよ?」
すると
結衣は我慢していたかのように
涙を流し始めた。
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