☆2人の正反対王子様★1#


そうして
悲しみに埋め尽くされた心は
悲鳴を上げた。




実際には泣いてない。
でも....
心の中では涙が止まらない。





こんなに
苦しくて悲しくて泣きたくなるなんて
思ってもみなかった。





告白の返事、まだ聞けてない。
聞きてぇ、聞きてぇよ、、、


それでも俺の心は
ことごとく嫌がった。




怖い・・・・・。
怖い・・・・・。
もしかしたらもう前みたいに
仲良くできないかもしれない。話してくれないかも.....。





告白の返事、聞けねぇや・・・。
耐え切れねぇ・・・・。





「・・・・ごめんな?・・・・」



そんな俺を察したのか
結衣も悲しそうに俺を見る。


そんな目で見んなよ・・・・。


抱きしめたくなる欲を我慢して
悲しそうな目にこう返した。




「気にすんな・・・まぁ、家まで送る」



辛さしか感じれないこの気持ち。

それはいつまでも変わんねーの?




ううん・・・・変わる。
つか変えられる。


好きな子には尽くしたいし。
絶対に好きにさせる。


アイツなんか・・・・・
忘れさせてやる。



俺は悲しさ余る感情を
隠しながら帰り道は
楽しげに話しかけた。





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