☆2人の正反対王子様★1#
「俺らも帰ろーぜ!」
やっぱりどこか
ドキドキしている自分がいる。
好きでないはずなのに
胸がたまらなく苦しいときだってある。
それが果たして恋なのかは
定かじゃないけど
もう俊も和哉とか奈々と一緒で
いなくっちゃ困る存在・・・・。
「・・・・衣?おい、結衣!」
突然、呼ばれて
あたしはビクッとする。
「は、はいっ!!」
すると
俊はバカにするような目で
「お前、・・・・・・・」
おっと!
これは恋愛小説にある
“お前・・・・可愛いな//”
みたいな下りじゃないか!?
ためらって言わない俊。
早く言いな?
楽になりますよー(笑)
「・・・・・・・・ボケたか!?」
は、はぁーー!!??(怒)
なんだとぉ?
確かにさぁ、あたしの妄想が
悪いんだよ?
勝手に言ってたし・・・・
でもボケたって?
あんたのことを
考えてやってたのにぃ...!
「はい、そーですよー」
あたしは軽く受け流した。
「なんだよ、怒んなよ・・・」
めんどくさそうにする俊。
もう知らないんだから。
「怒ってないし・・・」
「・・・・バカ、拗ねんなよ」
バカと言われて
また反論しようと顔を上げようとした。
すると
俊の大きな手が
伸びてきた。
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