☆2人の正反対王子様★1#





「和哉くん・・・・・こんにちは」




彼はうるさいのが嫌い
だから静かに話す。




「おぅ・・・・デートか?」





「ううん、・・・・
奈々ともう1人友達と!」




和哉くんは
奈々のことは知っている。




「そうか・・・・」




「合宿行くの?」







「・・・・・行かね、じゃな」





また・・・・・
その言葉がほしい
彼の“じゃな”は終わりを感じる




また会える
そう思いたい







もうずっと向こうを
歩いている和哉くん。





あたしと和哉くんの
距離みたい。





でももう強い子になった。
だからこそ泣かない。








後ろは向かず前を向くよ
あなた自身に教えられたから。





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