☆2人の正反対王子様★1#
「グスッ//・・・うぅ//」
涙が出てくる。
美亜が優しく抱きしめる。
「大丈夫・・・。
泣きたいよね・・・。」
「なんで?
気づけるのが・・・遅かったよ」
今さら、気づけても・・・
意地なんか張らないで
素直になればよかった//
「うん・・・うん
でも好きなってよかった?」
美亜の優しい言葉に
小さく頷いた。
「なら今、後悔しないの!!
これから後悔しないように
するのが先決じゃない?」
美亜・・・。
だよね、後悔しないように
今から頑張んないと・・・!!
「あとね?
結衣はさっきから
ずーっと高宮くんの好きな子
気にしてるけどね?」
「うん・・・」
「好きな子いるから
やめちゃうくらいなら・・・
他に高宮くんのことを
本気で好きな子に失礼だよ」
そうだよね・・・。
あたし中心じゃない、、
みんなスタートラインは
同じなんだよね。
そこから走り出せるか。
ゴールまではかなり遠いし、
ゴールなんかできないかも・・・。
途中リタイアだって
しちゃうかもしれない・・・。
でもスタートしないと
ゴールできるわけがない。
好きな人が自分が好きって
事実なんか元々からない。
決めた!
あたし、俊を振り向かせる。
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