☆2人の正反対王子様★1#
「素直・・・・か。
あたし、何してんの。
変わるとかいって
何もあの日から変わってない。
素直な気持ち・・・・。
気持ちを伝えなきゃ!」
あたしは
カバンを持って出た。
階段のところで
「結衣?
どこか行くの?」
お母さんが呼び止めた。
あたしは笑顔で、
「うん!」
あたしは"うん!"に
すべてを込めた。
お母さんは
それだけで理解した。
「遅くならないようにね!
後悔しちゃだめよ?」
「行って来まーす♪」
あたしは玄関の扉を
思いっきり開いた。
「俊♪」
俊は
ふとこっちを振り向いた。
「おう!」
ラフな格好なのに
すっごく輝いてる。
好きな人に抱く力って
すごいんだなぁ。
「公園行こっか?」
あたしたちは
近くの公園に着いた。
.