☆2人の正反対王子様★1#
「はじめ・・・・あたしの心は
和哉くんのことで
ボロボロで・・・・傷だらけだった。」
俊は
何も言わず、でも
目を一度もそらさない。
「でもどこかに
まだ和哉くんがいて・・・・。
昔の欠片を
自らで拾い集めてた。」
うん。
卒業しようとしても
まだ
欠片を探してたんだ。
「でもある人のおかけで
あたしは卒業した・・・・。」
俊は
「椎葉たちか・・・・?」
あたしは首を振った。
「俊だよ・・・・?
傷ついたあたしは
自分でかさぶたにまた
傷を作ってた。
でもそんなときに
いつもそばにいたのは・・・
俊だった。
泣いてると
後ろからゆっくり抱きしめてくれた。」
俊は驚いている。
「あたしの中で
俊は薬みたいだった。
痛むはずなのに
俊といると・・・・痛くない。
それから
あたしを俊が染めていった。」
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