愛しキは死とそノ唇ト



「───幾人か、逃げた」

「知っている。明日、捜索だ。手柄が欲しいなら、今度は会津の野郎共にも手伝ってもらうぜ」

「・・・そうだな」


月明りに浮ぶ、隊服の生々しさ

赤黒い染みの付いた其れをじっくりと見て、一言つぶやいた



「───恐ろしいなあ」



「ン?近藤さん、何か云ったか」

「何でも無いよ。さあ、後始末をしなきゃあな!」

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