メモリーズ~I
悲しい運命
2月14日
今日はあたしの誕生日。
あたしは、ず~っと携帯をにぎってる。
そう俊哉からのハピバ~の電話を待ってる。
俊哉は一週間前くらいから風を引いてて
それが長引いてるの。
だから電話で祝うって
昨日のメールで言ってくれた。
久々に俊哉の声が聞ける。
「早くこないかな~」
「~♪」
「来たッ!
はい、もしもし。」
「華野。ッゴホッ。 ゴホッー。
ハピバ~。華野は体大丈夫か?」
「大丈夫よ。俊哉むりさせた?」
「大丈夫、電話くらい。
つか、明日卒業式だよな?」
「うん、そだよ。」
「ゴホッッ。俺、明日卒業式行くからさ。」
「むりしなくても・・・。」
「華野と一緒に卒業式やりたいから、ううゴホッ」
「じゃあ、マスクしてきてね。
皆にうつったら大変だから。」
「当たり前。
それよりさ。外見てみ。
雪がふってる」