メモリーズ~I


「あ、本当だ!きれ~い」



「ックシュンっー。はぁ~さみい・・・・」


「部屋は暖かい?」


「うん、ばっちし。」


「それじゃ。卒業式にいっぱい
喋ろうね!!」


「今日は会わない?」


「そんな体じゃムリでしょ。
明日に備えて大事にして」


「じゃあ、明日な」


「うん、ばいばい」


「ばいばい華野」



プツンッー。プープープープー




俊哉。  この時まだ
話してた方がよかったかな・・・・。

このとき、あたしから会いにいったら
俊哉を失わずにいられたんだ・・・・。


なんで、外にでたのよ。

あたしに黙って・・・・会いにいこうとしたの?



雪がつもってて 寒い中。

明日会おうって 約束だったじゃん。


卒業式に一緒に笑って卒業したかったよ・・・。



ずっと傍にいるって約束したじゃん。


今、俊哉はどこに・・・いるの?



どこで何をしてるの?


あたし・・・・あたし・・・・。



まだ一緒にいたかったよ。
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