メモリーズ~I
別れ
~〇x病院前~
「ありがとうございまッー。
あ、華野ッ、」
あたしはタクシーから降りると
病院の中に走った。
~ロビー前~
「あの、小枝工 俊哉ッー。
俊哉はどこにいますかッー。」
「あ、小枝工さんは
残念ながら、お亡くなりになられましたので
〇xの部屋にお母様が付き添われてます」
あたしはまた呆然とそこに立つことしか
できなかった。
足がッー・・・・・動かない・・・よ・・・。
「華野ッー。
俊哉に会いたいんでしょ?
会って伝えたいことがあるんでしょ?
ほら、行くよ」
美沙の手を借りて・・・やっと足が・・・動いた。
ドアの前で足が止まった。
「ほら、華野。
俊哉に会って、伝えたいこと、言わなきゃ」
美沙はドアを開いて、あたしを中に入れた。
すると。