メモリーズ~I
少しずつ俊哉が眠ってる棺に 歩く。
そして・・・・。
「俊哉ッー。」
ポター。
花を持ってた手に 涙が落ちた。
棺の前に座った。
「俊哉・・・・・今日は、
俊哉にお別れを告げにきたよ・・・・」
話かけても、当たり前に返事はない。
わかってるよ・・・・。
けど、
「何か言ってよ。返事返してよ・・・」
つい、こう言ってしまう。
「ずっと傍にいるって・・・・
言ったくせに・・・・・ひどいよ。
あたしのこと、空みたいって
俊哉言ったよね・・・。
俊哉だって・・・・空みたいだよ・・・。
みんな、・・・・悲しいよ・・・。
ねぇ・・・・・・・
空になったら・・・・どこからでも
あたしを見つけだせるよね?
空で、ずっとあたしを・・・見守っててくれる・・・・?