メモリーズ~I
そういうと・・・・。
「もう、泣かないで?」
「でも、笑顔でいまから
高校生活を送るなんて・・・
あたしにはムリだよ。」
俊哉の両方手が、頬を触った。
「俺は、いつも華野のそばに
いるよ?」
「どうやって あたしは俊哉を
傍で感じれるのよ・・・。」
「俺と、華野の指輪。」
「え・・・・。」
「指輪、二つあるでしょ?
それを首につけて・・・・?」
「指輪を・・・?」
「そしたら、俺が傍にいるって証拠になるよ。」
俊哉は笑顔で言った。