メモリーズ~I
「空の上で見守るって、約束する。
だから華野?」
「ん・・・・?
な・・・に?」
「今からは、笑顔で生きるって
約束して。
新しい高校生活も、
新しい仲間とも、これからずっと。」
「えがお・・・・で・・・?」
「俺のせいで、笑顔をなくした華野をみると。
華野にあわせる顔がなくなるよ。」
俊哉は低いトーンで、悲しげな表情をして
そう言った。
「そんな悲しい表情しないでよ・・・・。
あたしは、・・・俊哉がいなくて
もっと辛かったよ。
どん底に突き落とされたみたいに
あたしがこの一週間 どうやって生きたかさえも
記憶がとんでるよ。
ただ、ずっと俊哉だけを想って
無言で過ごし続けた日々が
どんなに悲しい日々だったか・・・・。
俊哉には・・・分からないよ!!」
「ごめん。」
俊哉が悲しい目であたしを見つめる。
「ゴメン、俊哉あたしッー。」