メモリーズ~I


キス・・・・・・。




「あのキスは、一生忘れない宝物。」





「たから・・・・もの?」





俊哉の一言一言が

 胸に沁みるよ・・・・。



痛いほどに・・・・。

真っ直ぐ・・・・真っ直ぐ。



「俺の大好きな、華野。
 俺の大切な、華野。
 俺の夢の、華野。
 俺の支えの、華野。
 俺の道しるべの、華野。
 
俺の大好きを超える、俺が愛した・・・・華野。」





そうやって、言うほど・・・・

もっと辛くなるよ・・・。


恋しくて、愛おしくて、
会いたくて、傍に行きたくて、

おかしくなるくらい、大好きにさせて・・・・。




毎日、胸が加速していくような事して、

毎日、頭のなかを俊哉で埋めさせて、



今、こうして いっぱい、いっぱい
あたしを泣かして。





「こんなにも、泣きたいのに・・・・

涙が・・・でないよ・・。」
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