メモリーズ~I
「俊哉ッー。」
バットベットから起き上がるあたし。
「ゆ・・・・め・・・・。」
あたしが見たのは・・・・夢だったの?
泣いていたのかな・・・・。
「ナミ・・・ダ・・。」
まだちょっとだけ 溜まっていた涙が頬を伝う。
あたしは、唇を指で触った。
「最後の・・・・キス。」
あの夢がよみがえってくる。
あたしは・・・・満足したんだ。
俊哉から、幸せをいっぱい貰って。
最後のお願いも、甘かった。
「幸せはもう十分に足りている。」