メモリーズ~I
あたしの傍
カーテンの外。
「ッー。まぶしい。」
あたしは、テーブルに置いてある
俊哉との指輪を、首にかけた。
「俊哉。」
窓をあけると、冷たい空気が部屋に入ってくる。
ペアリングを指でさわりながら空を見上げた。
あたしは、空に・・・笑顔を向けた。
「俊哉、これで。これで、いいよね?
あたし、笑えてるよね?
大丈夫。」
思いっきり、部屋をでた。
階段を勢いよく下りて、
一階へ向かう。
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あたしの傍