メモリーズ~I
「うわッー。」
お風呂をでると、小さい子供が一人
あたしの前にたっていた。
ギュッー。
あたしの服を掴んで顔をうずめた。
「どうかしたの~?」
「______華野姉ちゃんいい匂い。」
「ありがとう♪」
「いまからお部屋に行くの?」
「うん、そうだよ。」
「ぼくも、華野姉ちゃんの部屋に行くー。」
「だめだよ。」
「行くー。」
「どうしても?」
「行きたい・・・。」
「仕方ないな~じゃあ、おいで」
歩き出すと同時に手をにぎられる。